2020年、大江高山火山が日本遺産に認定されました
STORY #101
石見の火山が伝える悠久の歴史
~”縄文の森” ”銀の山”と出逢える旅へ~
日本遺産は、文化庁が認定した、地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーがあり、各地域の魅力溢れる有形・無形の文化財群を、地域が主体となって整備活用し、国内外へ発信することで地域活性化を図ることを目的とした、日本の文化遺産保護制度の一つです。
大田市では日本遺産認定を目指して、火山活動由来の地域資源についてとりまとめた「石見の火山が伝える悠久の歴史~“縄文の森” “銀(しろがね)の山”と出逢える旅へ~」と題したストーリー構成で申請し、2020年6月19日文化庁より認定されました。ストーリーは三瓶小豆原埋没林と三瓶山そして大江高山(申請では大江高山火山)を中核に構成したものです。
大江高山は、三瓶山に次ぐ標高808mの連山で、三紀から四紀(二百万年前)につくられ大江高山火山(群)と呼ばれています。噴火時期は百数十万年前といわれ、今回のストーリーの石見銀山遺跡・大森銀山地区・琴ヶ浜・松代鉱山の霰石(あられいし)・福光石の石切場・鬼村の鬼岩・立神岩・仁万の硅花木・波根の硅花木・靜之窟(しずのいわや)・龍巖山(りゅうがんざん)など、大江高山の火山の活動によるものといわれています。
大代町では旧公民館時代から町民の皆さんと一体となって大江高山の保全に努めて来ました。今回の認定は、これらの取組みが評価されたものと思われます。これを契機に、大田市と連携し大代町の誇る地域資源を最大限に生かし、地域活性化につなげたいと思います。詳細は広報おおだ2020年8月号に掲載されています。
写真は野城円城寺(三瓶)から見た大江高山(一番左)